改めて味わう浅煎りのコーヒー(2022年3月発送分)

改めて味わう浅煎りのコーヒー(2022年3月発送分)

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3月分のEnjoy Coffeeは3月9日に発送させていただきました。

今月は、日本におけるサードウェーブのムーブメントの早い時期からいわゆる「浅煎り」のコーヒーを提供されていたGLITCH COFFEE & ROASTERS さんと LIGHT UP COFFEEさんをピックアップ。

そして、オープンされた当時と今で焙煎にどんな違いがあるのかを伺ってみました。

今回のキーワードである「浅煎り」については、どちらのロースターさんも同じ様に話されていました。 焙煎度合いは、私たちがコーヒー豆を購入する際の判断基準のひとつではありますが、シーンが成熟してきている今、お気に入りのロースターさんを見つけることができれば、敢えて「浅煎り」にこだわることは、もしかしたら必要ないのかもしれないですね。

#1 GLITCH COFFEE & ROASTERS

浅煎りだったのは、よりよいロースティングポイントを求めた結果にすぎません。時にはアンダーデベロップメントだったこともあるかもしれない。けれど、時間をかけてよりよいポイントを探してきました。今の僕たちのコーヒーは全て浅煎りという訳でもないし、多種多様な素材のよさを一番引き出せる焙煎を行っています。 - 鈴木さん

Q1. オープン当時の2015年と今で、焙煎に関して変化はありますか?

最初の頃は浅煎りにしてクリーンカップを狙っていましたが、今は全体的なバランスやテクスチャなども踏まえて、より産地の味わいや作り手の個性を明確に作り続けて研究する毎日です。

浅煎りにすれば良いということではなく、輪郭や甘さ、口当たり、フレーバー、冷めてからの味わいのなど全てにおいて、プロが悪い点を感じないことが大切だとだと思います。トップオブトップというコーヒー豆を焙煎する前提でその価値を最大限に引き出すロースティングを追求しています。

Q2. 今注目しているコーヒーのトレンドはなんでしょうか?

最近はインフューズドコーヒーも出てきたり、新しい発酵や精製など多岐に渡っています。僕たちはそれをイノベーションロットと名付け、① hard to find ② innovation ③ traditional の3種類のカテゴリーに分け、より明確に消費者に理解してもらえるように工夫を続けています。

 

#2 LIGHT UP COFFEE

既存のコーヒー文化に対する『カウンターカルチャー』として、浅煎りを強く打ち出したロースターもあったかもしれないけれど、僕たちは当時から「浅煎り」にこだわっていたわけではなく、素材に合わせてよりよい焙煎を求めていった結果そうなったというところです。 焙煎のデータを蓄積して改善を続け、豆自体のクオリティも上がっており、オープンから8年目の今、一番いい時期を迎えられていると考えています。 - 川野さん

Q1. 今回選んでいただいたのはどんなコーヒーですか?

コンセプトとして個性がありつつ、明日も飲みたいと思えるコーヒーを提供したいというのがコンセプトにあります。今回のカンテリージャは、おだやかで上品なりんごのような酸味、日常感のあるコーヒーです。

Q2. 今注目しているコーヒーのトレンドはなんでしょうか?

1つは「お店での体験価値」です。
バリスタの接客かもしれないし、セミナーなどのイベントかもしれないけれど、僕たちは、お客様がわざわざお店に運ぶきっかけを、今以上に意識しないといけないと思っています。

2つ目は「お店の仕入能力」。
価格高騰やコロナによる商社の活動停止や在庫不足が顕著になってきているので、どこからどう仕入れるかが重要です。そのお店でないと飲めないコーヒーも増えてきます。

3つ目は「より日常感があるコーヒー」。
家でコーヒーを飲む機会が増えているので、毎日飲み続けられる、継続できる、最後まで飲み切れるコーヒーをどう提案するかを考えています。家で淹れるときのストライクゾーンが広い、「誰が淹れてもおいしいコーヒー」が大事だと思います。

最後は「産地」です。
今、アジアのコーヒーが盛り上がってきています。アジア初のCOEがインドネシアで開催されました。僕たちはインドネシアで農園と精製所も運営しており、COEにはあとわずか届かなかったけれども、ナショナルウィナー受賞の結果を納めました。今後もっとインドネシアのコーヒーを広めていきたいと思っています。